パーシボンヌ部

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疾走 上下

疾走 上下

重松清

ネタバレなしの感想を読んでいたはずなのに、語り手が誰なのか普通に書いてあってがっかりした。語り手は自分でなるほどそういうことかと気付きたかった。

上はゆっくりめに読んでいたはずなのにどんどん加速がついて下は一日で読み終えてしまった。正に疾走。

つらくて悲しくて苦しくて絶望しかなくて、その絶望の中にある光がエリだったのかな。

毒親に育てられて理想の両親をあの二人に重ねていたと捉えたらいいんだろうと思う。どんなに頑張っても見向きもしない両親を諦める強さがあった気がする。その強さが悪い感じに働いてしまった結果なのかもしれない。

後味悪い胸糞小説大好きだけど、みんな幸せになって欲しかった。