パーシボンヌ部

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君が僕らを悪魔と呼んだ頃

君が僕らを悪魔と呼んだ頃

難しいテーマだとは思う。

「犯罪者を許せるか。許容できるか。」がテーマなのかな。

犯罪者にも大事な人がいて、その人にとっても大事な人であるみたいな、そんなメッセージな感じかな。

ただ、主人公は記憶喪失から目覚めた時に文字通り生まれ変わったように別人格になってしまってる。そこがキモ。

目覚めてからの主人公は悪からは程遠い普通の男の子になっている。決して犯罪など起こせないようなそんな人物に。

だからこそ読み手は主人公を許してしまいそうな空気感になる。

でも現実は違う。別人格にはならないし、心から償ったとしてもそれは他の誰にもわからない。再犯率は約半数。自分が住む場所の近くに元犯罪者が住み始めたら心穏やかではいられない。例えば小児性犯罪者が近くに住み始めたとわかり、誰か一人でも石を投げはじめたら自分は絶対に石を投げないとは言えない。